Kannkyo Day's

ソフトウェアエンジニアの日常系ブログ

2022年の読書メーター

2022年の読書メーター
読んだ本の数:35
読んだページ数:8364
ナイス数:406
ソフトウェアテスト技法ドリル【第2版】: テスト設計の考え方と実際
ソフトウェアテスト技法ドリル【第2版】: テスト設計の考え方と実際感想
ゴリゴリのプログラミングの本棚で、日科技連の本とは珍しい。著者は、点、線、面、立体という4つの視点で既存のテスト技法を整理している。非常に珍しい整理方法だ。本書では、CEGTest、PictMaster、GIHOZといったテスト設計ツールの紹介や、著者が考案した組み合わせテストの設計技法であるHAYST法の紹介など実務的な手法が具体的に紹介されている。品質工学で著名な富士ゼロックス出身の筆者らしい実務的な視点と言える。
読了日:12月30日
著者:秋山 浩一

単体テストの考え方/使い方
単体テストの考え方/使い方感想
テストプロセスに着目する本は多いが、本書のように単体テストフェーズにおけるコーディングに着目した本は少ない。本書は、単体テストに対する学閥(テストケース間を分離する古典学派と、SUTを外部依存から分離するロンドン学派)の紹介から始まり、単体テストデザインパターンであるAAAパターンや、ソフトウェアのヘキサゴナルアーキテクチャまでを詳解する。単体テストでは、プログラマーはテストだけでなくソフトのアーキテクチャにも気を配り、場合によってはソフトを修正する。本書は、そのような実務的な観点を踏まえ幅広く論じる。
読了日:12月30日
著者:Vladimir Khorikov

とんがり帽子のアトリエ(10) (モーニング KC)
とんがり帽子のアトリエ(10) (モーニング KC)
読了日:09月19日
著者:白浜 鴎

葬送のフリーレン (9) (少年サンデーコミックス)
葬送のフリーレン (9) (少年サンデーコミックス)
読了日:09月19日
著者:

葬送のフリーレン (8) (少年サンデーコミックス)
葬送のフリーレン (8) (少年サンデーコミックス)
読了日:09月19日
著者:

プロダクトマネジメントのすべて 事業戦略・IT開発・UXデザイン・マーケティングからチーム・組織運営まで
プロダクトマネジメントのすべて 事業戦略・IT開発・UXデザイン・マーケティングからチーム・組織運営まで感想
プロジェクトマネジメントはPMBOKをはじめとした多数の解説書に体系的知識がまとめられている。一方で、プロダクトマネジメントの解説本はほとんどなかった。本書はPdMBOKとでも言うべき数少ないプロダクトマネジメントの体系的知識集である。しかも翻訳ではなく本邦発だ。スコープが多岐に渡るため、ビジネスフレームワークやリーダーシップの記述にはいささか物足りない感がある。しかし、最近のサブスクビジネスなどの期限のない開発を考える上でプロダクトの体系的知識集は必要不可欠だ。書斎の本棚に置きたい一冊と言えるだろう。
読了日:09月10日
著者:及川 卓也,曽根原 春樹,小城 久美子

そのミス9割がヒューマンエラー
そのミス9割がヒューマンエラー感想
ヒューマンエラーの要因を年齢、心理的負荷など10種に分類し、独自の調査結果からエラーを生じうる行動をKRSモデルを含む15種に分類。個人と組織のエラー対策を紹介。個人はセルフチェックが主。組織は5S、KY、ヒヤリハットなどの啓蒙策と洞察、アセスメントなどのスキル向上策の2種。スキルの一種として、エラープルーフ、プールプルーフ、フェイルセーフ、FMP分析を紹介。
読了日:08月11日
著者:大野 晴己

Safety‐1 & Safety‐2―安全マネジメントの過去と未来
Safety‐1 & Safety‐2―安全マネジメントの過去と未来感想
Safety1は失敗の極小化、受動的対策、失敗と機能不全に依拠する事故分析。Safety2は成功の極大化、能動的対策、結果に依存しない因果分析。Hale,Hovdenは1979(スリーマイル原発事故)までをFMECA等でシステミックに対策する技術の時代、1979~2000までをヒューマンエラーを対策する人的要因の時代、1986年(チャレンジャー号、チェルノブイリ)以降を組織を対策する安全マネジメントの時代、と区分した。
読了日:08月11日
著者:エリック ホルナゲル

ヒューマンエラー防止の心理学
ヒューマンエラー防止の心理学感想
手順で安全を担保する管理的安全(セーフティ1)と創意工夫で想定外の事態を乗り切る想像的安全(セーフティ2)がある。ノーマンのATSシステム、ヒューマンエラー研究の大家リーズンのSRKモデルとパフォーマンスレベルの分類。
読了日:08月11日
著者:重森 雅嘉

GitHub実践入門 ~Pull Requestによる開発の変革 (WEB+DB PRESS plus)
GitHub実践入門 ~Pull Requestによる開発の変革 (WEB+DB PRESS plus)感想
gitの無料教育コンテンツ、ProGitとLearnGitBranchingは初めて知った。また、GitHubに画像の変更をコミットする機能があるとは知らなかった。他は既に知っている内容。
読了日:08月06日
著者:大塚 弘記

ソフトウェア品質を高める開発者テスト 改訂版 アジャイル時代の実践的・効率的でスムーズなテストのやり方
ソフトウェア品質を高める開発者テスト 改訂版 アジャイル時代の実践的・効率的でスムーズなテストのやり方感想
Dorothy Graham の テスト自動化レベルの論文に関する言及や、変更が多いファイルに不具合が多いと言う2:8の法則の紹介、ミュータントテストの解説など。わりとマニアック系のテストの話が詰まっている。ソフトウエア品質で博士号を取得した筆者ならではの視点だ。
読了日:08月06日
著者:高橋寿一

システムズエンジニアリングハンドブック 第4版
システムズエンジニアリングハンドブック 第4版感想
ぱらっと読んだ。本書のシステム定義の説明はおざなりで、ISO/IEC/IEEE 15288 を読まないと理解できない。本書の過半を占めるシステムズエンジニアリングのプロセスの解説も、結局はISOの焼き直しのように見える。これなら、無料で読める JISX0170:2020 (ISO15288の和訳)の方がはるかにマシだ。宇宙、防衛等の各分野での応用例や事例が申し訳程度に文章でつらつらと書かれているが図表もなく、具体性にも乏しく、理解を助けるものになりえない。正直、拍子抜けした一冊。
読了日:07月31日
著者:

ソフトウェア科学基礎―最先端のソフトウェア開発に求められる数理的基礎 (トップエスイー基礎講座)
ソフトウェア科学基礎―最先端のソフトウェア開発に求められる数理的基礎 (トップエスイー基礎講座)感想
いささか名前負けしている感は否めない。ソフトウェア科学基礎と言いつつも、品質分析に必要な統計学もなければ、見積もりに必要な代数学もない。トップエスイーシリーズの他書の例に漏れず、形式手法に主眼を置き、論理学に特化している。たしかに、本書の特色はソフトウェアへの応用例を示しつつ、古典論理から時相論理までを数学的に解説しているでんであろう。その手の本は、確かに多くない。しかし、一階述語論理を超えると決定不能になることが数学的にわかっている形式手法に、どれほどの応用的価値があるのか、は疑問だ。
読了日:07月24日
著者:磯部 祥尚,櫻庭 健年,田口 研治,田原 康之,粂野 文洋

形状設計ノウハウ集 熟練設計者の頭の中にある,知恵と工夫を教えます
形状設計ノウハウ集 熟練設計者の頭の中にある,知恵と工夫を教えます感想
機械設計のノウハウをデザインパターンに落とし込んだ珍しい一冊。フルカラーの書面に並ぶCAD/CAMのモデルと応力解析の3Dデータは、オンデマンド印刷ならでは。認知科学やデザイン工学をベースにした筆者の設計フィロソフィーの解説も興味深い。これで2千円というのは安すぎでは!?
読了日:07月24日
著者:松岡 由幸

図解入門よくわかる最新半導体製造装置の基本と仕組み[第3版]
図解入門よくわかる最新半導体製造装置の基本と仕組み[第3版]感想
イマイチわかりにくい本だった。平面的な模式図は豊富だが、写真や立体感のある図は少なく、初見では装置の構造をイメージしにくい。また、装置毎の説明は豊富だが製造プロセスの全体像の解説に乏しく全体像を見通しにくい。わかったような分からないような。
読了日:07月24日
著者:佐藤 淳一

駄目パターンに学ぶ 失敗しないソフトウエアテスト実践ノウハウ
駄目パターンに学ぶ 失敗しないソフトウエアテスト実践ノウハウ感想
IEEE829の紹介が興味深かったくらいで、ほかに良いところは見当たらず。内容的にはアッサリしていた。
読了日:07月23日
著者:SHIFT 品質・技術統轄部 技術推進部/品質プラットフォーム推進部

【この1冊でよくわかる】 ソフトウェアテストの教科書 [増補改訂 第2版]
【この1冊でよくわかる】 ソフトウェアテストの教科書 [増補改訂 第2版]感想
幅広くテストについて解説した本。CIT-BACHによる組み合わせテスト技法、テスト観点とテスト対象機能の表形式で整理したテストマップなど、実務的なテクニックが並ぶ。豊富なテスト支援実績を誇る執筆陣の経験値がうかがえるというものだ。具体的なテスト計画書などの文書例や、テスト技法の選択方法のフローチャートなども実用的で嬉しい。JSTQBのテスト対策にも役立ちそうだ。
読了日:07月23日
著者:布施 昌弘,江添 智之,永井 努,三堀 雅也

新訂 魏志倭人伝・後漢書倭伝・宋書倭国伝・隋書倭国伝: 中国正史日本伝 1 (岩波文庫)
新訂 魏志倭人伝・後漢書倭伝・宋書倭国伝・隋書倭国伝: 中国正史日本伝 1 (岩波文庫)感想
名にし負う魏志倭人伝。1700年以上前の日本人の風土と風俗を生き生きと描く。驚くべきは、短い文章の中に盛り込まれた内容の豊富さと詳細さだ。旅行記風の語り口で、視点を日本各地に巡らせながら、日本人の容姿、家屋、文化、政治などの様子を、具体的な数字を挙げながら細かく書き記している。現代社会でも学術的な文献として通用するレベルではないだろうか。
読了日:07月16日
著者:

大学教育について (岩波文庫)
大学教育について (岩波文庫)感想
1867年、当代きっての知識人であるジョン・ステュアート・ミルは、学生投票によりスコットランドセント・アンドルーズ大学の名誉学長に選出された。本書は、その名誉学長就任講演の草稿である。哲学者、経済学者として名を馳せた彼も、教鞭をとった経験はない。しかし、彼の語る大学教育の原点と理念は本職の教授たちをも唸らせるものがあった。いわく、大学の目的は有能で教養ある人を育てることであり、教養には知識と道徳があり、知識には文学と科学の両方が不可欠である、と。日本の大学生に読んでほしい一冊だ。
読了日:07月03日
著者:J.S.ミル

いちばんやさしい衛星データビジネスの教本 人気講師が教えるデータを駆使した宇宙ビジネス最前線 (いちばんやさしい教本)
いちばんやさしい衛星データビジネスの教本 人気講師が教えるデータを駆使した宇宙ビジネス最前線 (いちばんやさしい教本)感想
宇宙ビジネスの本は多数あるが、衛星データビジネスだけに着目した本はこれが本邦初だろうか。衛星データは金融や農業で伝統的に用いられていなかったオルタナティブデータ。衛星データを伝統的なデータ(温度、湿度、経済指標など)やIoTやSNSといった比較的新しいデータと合わせて活用することで新しい価値を創造できる。
読了日:06月26日
著者:神武直彦,恩田靖,片岡義明

実践Data Scienceシリーズ PythonではじめるKaggleスタートブック (KS情報科学専門書)
実践Data Scienceシリーズ PythonではじめるKaggleスタートブック (KS情報科学専門書)感想
Kaggleの入門書。190ページと薄く、内容も平易。機械学習の知識をすでに有していれば30分くらいで読めるボリューム。とはいえ、「かぐるって何?」って疑問について最もわかりやすく解説してくれている本ではある。Kaggleに取り組む前にパラ読みしたい本。
読了日:06月19日
著者:石原 祥太郎,村田 秀樹

AIソフトウェアのテスト――答のない答え合わせ [4つの手法] (AI/Data Science実務選書)
AIソフトウェアのテスト――答のない答え合わせ [4つの手法] (AI/Data Science実務選書)感想
製造業や金融業のベストプラクティスをかき集めたような4つの手法を紹介していた。入力に対する出力の変化に着目する感度解析的なメタモルフィックテスティング。コードカバレッジに似たアプローチのニューロンカバレッジテスティング。安全率に似た概念である最大安全半径。形式手法的な考え方で数理論理学的に検証する網羅検証。AIという新たな領域をどのように検証すべきか。ソフトウェア技術者の苦悩はまだまだ続きそうだ。
読了日:06月18日
著者:佐藤 直人,小川 秀人,來間 啓伸,明神 智之

はじめて学ぶバイナリ解析 不正なコードからコンピュータを守るサイバーセキュリティ技術
はじめて学ぶバイナリ解析 不正なコードからコンピュータを守るサイバーセキュリティ技術感想
かなり具体的な初級バイナリ解析の本。gdbやpwntoolsといったツールを使ったバイナリ解析と攻撃手法などを学べる。ツールの導入から、コンパイルオプションの説明まで、この手の技術書には珍しく充実した解説だ。中級以上のC/C++の知識を持つバイナリ解析初心者にお薦めしたい本。
読了日:06月13日
著者:小林 佐保,岡田 怜士,浅部 佑,満永 拓邦

図書館の大魔術師(6) (アフタヌーンKC)
図書館の大魔術師(6) (アフタヌーンKC)
読了日:06月08日
著者:泉 光

図書館の大魔術師(5) (アフタヌーンKC)
図書館の大魔術師(5) (アフタヌーンKC)
読了日:05月15日
著者:泉 光

図書館の大魔術師(4) (アフタヌーンKC)
図書館の大魔術師(4) (アフタヌーンKC)
読了日:05月15日
著者:泉 光

図書館の大魔術師(3) (アフタヌーンKC)
図書館の大魔術師(3) (アフタヌーンKC)
読了日:05月15日
著者:泉 光

図書館の大魔術師(2) (アフタヌーンKC)
図書館の大魔術師(2) (アフタヌーンKC)
読了日:05月15日
著者:泉 光

図書館の大魔術師(1) (アフタヌーンKC)
図書館の大魔術師(1) (アフタヌーンKC)
読了日:05月14日
著者:泉 光

アジャイルな見積りと計画づくり ~価値あるソフトウェアを育てる概念と技法~
アジャイルな見積りと計画づくり ~価値あるソフトウェアを育てる概念と技法~
読了日:05月04日
著者:Mike Cohn,マイク コーン

アジャイルサムライ−達人開発者への道−
アジャイルサムライ−達人開発者への道−感想
カタそうな表紙とはウラハラに、章末毎にマスター・センセイと生徒が登場して「開発あるある」を題材に寸劇を繰り広げる異色の書。
読了日:05月02日
著者:Jonathan Rasmusson

葬送のフリーレン (7) (少年サンデーコミックス)
葬送のフリーレン (7) (少年サンデーコミックス)
読了日:04月01日
著者:

現場で役立つOTの仕組みとセキュリティ 演習で学ぶ! わかる! リスク分析と対策
現場で役立つOTの仕組みとセキュリティ 演習で学ぶ! わかる! リスク分析と対策感想
OTセキュリティの本邦初の本格的書籍。 PLCシミュレータやペネトレーションテストの演習などが詳解されている一方で、規格やプロトコルの解説はあっさりしている。たかが数千円でOTセキュリティ演習を受講できると考える激安と言える。タイトルに違わず、まさしく現場で役立つ一冊。
読了日:03月26日
著者:福田 敏博

OSSライセンスを正しく理解するための本
OSSライセンスを正しく理解するための本感想
かなり高飛車というか自己主張の強い本。巻末になぜかNEC設立のエピソードが付されている(筆者がNEC出身らしい)。目新しいことは特にない。Linux Foundation が作ったFOSSポリシーも、SBOMも、SPDXも言及されていなかった。あまりおすすめできない本だ。
読了日:01月01日
著者:姉崎章博

クリーンなコードへのSonarQube即効活用術
クリーンなコードへのSonarQube即効活用術感想
品質管理プラットフォームのSonarQubeに関する解説書。SonarQubeの特徴は、①オンプレ・クラウド、 と無料・有料の様々なプランがあり、②20種類超の多言語に対応(ただし主にJava向けに作られておりJSとPythonではひと手間かかる)、③CI/CD対応(Jenkins、Dockerサポート)、④他ツールとの連携(linterやcoverage ツールのレポートをインポートできるが、エクスポートは出来なさそう)。思ったより、使い勝手が悪い印象。工夫して使いたい。
読了日:01月01日
著者:富永 陽一,鈴木 啓太,高市 智章


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