1月の読書メーター
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貞観政要 全訳注 (講談社学術文庫 2642)の感想
7世紀頃に安定した治世「貞観の治」を築いた唐の皇帝、太宗の言行録。古来より帝王学の教科書として知られ、家康にも愛読された。本書の魅力は、太宗の人間臭さがありのまま描かれているところだ。太宗は、28歳で即位した頃には臣下の諫言を喜んで採用していたが、齢を重ねるごとに避けるようになり、遂には受け入れなくなった。また、皇帝という地位にビビる臣下に配慮して、努めて穏和な顔をし道理にあわない意見も聞くようにしていたが、歳を重ねるごとに厳しく、激ヅメするように変質していく。その変質もまた私達には教訓となるのだ。
読了日:01月14日
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