Kannkyo Day's

ソフトウェアエンジニアの日常系ブログ

2019年2月の読書メーター

2月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:4038
ナイス数:158

戦術学入門―戦術を理解するためのメモランダム (光人社NF文庫)戦術学入門―戦術を理解するためのメモランダム (光人社NF文庫)感想
元陸将補の自衛官幹部OBによる戦術学の入門書であり、防衛省自衛隊への痛烈な評論でもある。古今東西の数十冊の文献と自らの経験に基づき、戦術学の基礎と持論を展開する。とりわけ、世界最強の米国陸軍の最新のドクトリンを紹介している箇所は必見である。
読了日:02月28日 著者:木元 寛明
ケルトの神話―女神と英雄と妖精と (ちくま文庫)ケルトの神話―女神と英雄と妖精と (ちくま文庫)感想
ケルトの神話の本。英雄だけでなく個性豊かな女神達の「人間ドラマ」にも注目したい。ディルムッドをそそのかして駆け落ちし、最後はフィンと添い遂げたグラーニャのえぐさ。三人の弟とともに白鳥にされ、900年間アイルランドをさまよったフィノーラの悲哀。二人の王と正妻に翻弄されながら、三度生まれ変わり、最後はエオボス王と添い遂げた美女エーディン。人間顔負けの神々の人間ドラマをとくとご覧あれ。
読了日:02月24日 著者:井村 君江
オラクルマスター教科書 Bronze Oracle Database DBA12cオラクルマスター教科書 Bronze Oracle Database DBA12c感想
Oracle先生、ツール作りすぎで略語使いすぎだからね。昨今のone-stop的なツールを見習ってほしいな。システム安全性が高いのは理解できるけどこれはツライな。
読了日:02月22日 著者:株式会社システム・テクノロジー・アイ,林 優子
UMLモデリング教科書 UMLモデリングL2 第2版UMLモデリング教科書 UMLモデリングL2 第2版感想
割と簡単だが、下位資格のL1から受験しないといけないのと、上位資格のL3の情報が皆無な点が気になりますな…。
読了日:02月18日 著者:桐越 信一,国正 聡,竹政 昭利,照井 康真,橋本 大輔
宇宙ビジネスのための宇宙法入門宇宙ビジネスのための宇宙法入門感想
5人の専門家が、宇宙法を俯瞰に論じた入門書。宇宙法とは、宇宙空間とその利用に関する国内法および国際法の総称である。

本書では、1960年代の米ソ宇宙開発競争まで遡り、宇宙法の制定の歴史、各国の政治的駆け引き及び宇宙機器メーカーの紛争を法的側面から描く。そこには、宇宙空間という新たな領域の法的秩序をつくりあげようとする政治家や官僚達のひたむきな姿があった。

技術ばかりに目を向けがちなすべてのエンジニアに読んで欲しい本。
読了日:02月17日 著者:
空想より科学へ (岩波文庫 白 128-7)空想より科学へ (岩波文庫 白 128-7)感想
「資本の蓄積があればそれに照応して貧困の蓄積がある」ーーエンゲルスが提唱した社会主義思想は、当時の資本主義社会における諸問題に一石を投じるものであった。その問題の中には、今日の資本主義社会で解決策が見出されたものも少なくない。例えば、劣悪な労働環境の改善、労働者のための幼稚園の設置、あまりにも低い賃金などである。まだ改善の余地はあるが、政治上解決すべき課題と認識されていることは当時の資本主義社会との大きな違いである。資本主義社会の中で諸問題を解決することが可能だということをエンゲルスにも教えてあげたい。
読了日:02月13日 著者:フリードリッヒ・エンゲルス
人工衛星のひみつ (学研まんがでよくわかるシリーズ)人工衛星のひみつ (学研まんがでよくわかるシリーズ)感想
絵は小学生向け。内容は大学生向け。
読了日:02月11日 著者:
新・宇宙戦略概論 -宇宙・海洋・サイバーの国家戦略-新・宇宙戦略概論 -宇宙・海洋・サイバーの国家戦略-感想
政策立案の関係者から見た宇宙政策の資料集として非常に有益。本書では、一貫して、宇宙を国際公共財とみなし、国家戦略の一部としての宇宙戦略に言及している。その内容は宇宙のみならず、宇宙と同じ国際公共財であるサイバー、海洋及び航空にも及ぶ。また、巻末に付けられた日本の宇宙開発史は精緻かつ膨大。全般的に、書籍としての「組版」がイマイチで、可読性が著しく悪いことは難点であるが、第一級の資料集としてデスクに置いておきたい一冊。
読了日:02月11日 著者:坂本 規博(自民党 総合政策研究所),【出版社:科学情報出版】
オイディプス王 (岩波文庫)オイディプス王 (岩波文庫)感想
疑いようもなく古典悲劇作品の最高傑作。徐々に明らかになる真実、忍び寄る悲運。訳者のリズミカルな翻訳も相まって、ページがどんどん進み、引き込まれていく。知識として結末を知っているのに、物語は新鮮味を失っていない。悲劇的結末とは裏腹に、落語のような軽妙さのある名作。
読了日:02月10日 著者:ソポクレス
UIデザインの心理学―わかりやすさ・使いやすさの法則UIデザインの心理学―わかりやすさ・使いやすさの法則感想
心理学のみならず、脳科学や神経学的な知見を元に、優れたUI(ユーザーインターフェース)とは何かを論じた名著。本書は、多数の心理学等の論文を引用しつつも、UIの実装例とエンジニアが理解しやすい比喩を使って、具体的かつ実践的に説明している。エンジニアにとって、デザイナーとの会話の橋渡しとなりうる素晴らしい本である。
読了日:02月10日 著者:Jeff Johnson
賃金・価格・利潤 (国民文庫 21)賃金・価格・利潤 (国民文庫 21)感想
労働力の価値と賃金を切り離して考えた理論展開は、きわめて興味深い。一方で、今日では当たり前となった知的労働に対する考慮の欠如が認められる。すなわち、資本家は経営活動という労働をしており、筆者が主張した資本家の不払労働による搾取には当たらず、産業機械等の資本を作るのも労働力に他ならないので不払労働が増えているとも言えないのである。しかしながら、日本の幕末に当たる1865年に、ここまで理論的に主張を展開しているのは驚嘆に値する。
読了日:02月09日 著者:カール・マルクス
DevOps導入指南 Infrastructure as Codeでチーム開発・サービス運用を効率化する (DEV Engineer’s Books)DevOps導入指南 Infrastructure as Codeでチーム開発・サービス運用を効率化する (DEV Engineer’s Books)感想
読み終わってたけど登録し忘れてた。再読。 割とDevOps初期に出版された日本語文献。概念的なところからツールの使い方までカバー。ただし開発環境がSaaS前提なので、諸々の理由でSaaSを使えない人は悲しい気持ちになる。
読了日:02月06日 著者:河村 聖悟,北野 太郎,中山 貴尋,日下部 貴章,株式会社リクルートテクノロジーズ
チーム開発実践入門 ~共同作業を円滑に行うツール・メソッド (WEB+DB PRESS plus)チーム開発実践入門 ~共同作業を円滑に行うツール・メソッド (WEB+DB PRESS plus)感想
すでに読み終わってて登録し忘れてた。再読。もはやソフトウェア業界の常識となったCI/CDの基礎知識からツールの使い方までトータルにサポートしてくれる一冊。SEにもPGにもおすすめできる。ただし、今となってはDevOpsに着目した本がいっぱいあるのでそっちのほうがモダンかも。
読了日:02月06日 著者:池田 尚史,藤倉 和明,井上 史彰
システムテスト自動化 標準ガイド (CodeZine BOOKS)システムテスト自動化 標準ガイド (CodeZine BOOKS)感想
とっくの昔に読み終えてたけど登録し忘れてて再読。かなり現場のニーズに即している。単に「自動化いいよー」だけじゃなくて、失敗した事例ややらないほうがいい場合も含めて語ってくれてるのがありがたい。また、自動化だけじゃなくて、テストウェアの構成管理や自動化に向けた組織の意思決定まで見据えてるところがGood。
読了日:02月06日 著者:Mark Fewster,Dorothy Graham,テスト自動化研究会,伊藤 望,玉川 紘子,長谷川 孝二,きょん
マイクロサービス入門 アーキテクチャと実装マイクロサービス入門 アーキテクチャと実装感想
読み直した。ふーむ、なんとなくはわかるが人に説明するのは難しいですな。
読了日:02月01日 著者:長瀬 嘉秀,田中 明,松本 哲也

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