Kannkyo Day's

ソフトウェアエンジニアの日常系ブログ

2020年8月の読書メーター

8月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:3269
ナイス数:261

国際標準は自分で創れ!国際標準は自分で創れ!感想
本書は、バブル崩壊後の長い不況の中、国際標準という政治闘争に挑んだ技術者達の物語である。栗原一橋大教授が指摘するように、日本では規格はお上が決めるもの、という風潮が根強い。そんな風潮の中、1冊の著作を通じて産業界に一石を投じた経産省藤田氏と、それに応えて集った松下やオムロン等の技術者達。その慧眼と決意には感服する他ない。彼らが標準化の中で学んだ標準化の必要要件は次の5点だ。当該技術の高い認知度、討議の主導権、各国標準化委員とのコネ、標準提案時期の適切さ、先駆的であること。つまるところ、技術、政治、運だ。
読了日:08月29日 著者:日本電気制御機器工業会制御安全委員会
「派生開発」を成功させるプロセス改善の技術と極意「派生開発」を成功させるプロセス改善の技術と極意感想
日本人が考案した世界ではマイナーなソフトウェア開発プロセス。いま世界では、どうやっているんだろう。特に金融とかのミッションクリティカルなエンタープライズではどうか。XDDPが考案された2000年初頭と比べると様々なツールや開発プロセスが巷に溢れている。そっちの方がこうりついいんじゃないか?
読了日:08月27日 著者:清水 吉男
ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書感想
横長で読みにくい。^^; オサレすぎでしょって。筆者等が提案しているカンバスというビジネスの可視化手法は秀逸。内容がMECE。わかりやすい。逆に上手くハマりすぎてる気がする。特にamazonの成功例の分析は、うまくハマりすぎてて胡散臭く見えかねない。
読了日:08月27日 著者:アレックス・オスターワルダー,イヴ・ピニュール
SECBOOKS 共通フレーム2013 (SEC books)SECBOOKS 共通フレーム2013 (SEC books)感想
パラ読みした。分厚すぐる。これ印刷するもんじゃねーな。
読了日:08月24日 著者:独立行政法人情報処理推進機構
UiPath業務自動化最強レシピ RPAツールによる自動化&効率化ノウハウUiPath業務自動化最強レシピ RPAツールによる自動化&効率化ノウハウ感想
さすがになんでもできますね。nugetパッケージ、Office連携、RDBMS接続と。ホントなんでもアリアリ。逆に何ができないのか、苦手なのかが気になりますねぇ。
読了日:08月14日 著者:株式会社完全自動化研究所 小佐井 宏之
魅惑のオペラ 20 ワーグナー ローエングリン (小学館DVD BOOK)魅惑のオペラ 20 ワーグナー ローエングリン (小学館DVD BOOK)感想
旅先の図書館でパラ読み。人物相関図があってわかりやすい。ローエングリンって、鶴の恩返し的な話だったんね。知らんかった。
読了日:08月14日 著者:小学館
Webセキュリティ担当者のための脆弱性診断スタートガイド 第2版 上野宣が教える新しい情報漏えいを防ぐ技術Webセキュリティ担当者のための脆弱性診断スタートガイド 第2版 上野宣が教える新しい情報漏えいを防ぐ技術感想
世にも珍しいwebサイトの脆弱性診断の入門書。この手の本を書いているのは上野氏くらいしかいないのではないかな。脆弱性診断ツールの使い方や脆弱性診断のためのFirefox設定方法まで細かく書いてある。また、ネット上の脆弱性診断に役立つ資料の紹介も豊富。まぁ、周りに診断のプロがいないときは「とりあえず読め」的な本よな。
読了日:08月08日 著者:上野 宣
なぜなぜ分析10則―真の論理力を鍛えるなぜなぜ分析10則―真の論理力を鍛える感想
なぜなぜ分析は、自然言語による因果関係表現の定型化と、何度もなぜを繰り返す段階的分析の導入により、論理的思考を形式化した分析手法である。この手法の利点は、なぜというありふれた疑問詞を中核に据えたことで万人に理解しやすい点である。一方、欠点は複雑な現象をなぜという簡潔な問いだけで整理した結果、誤解や間違いが多発し、誤った結論が導かれやすい点である。本書はこの欠点を補うためのノウハウを10則にまとめたルールブックである。とはいえ、10則は多すぎる…。
読了日:08月06日 著者:小倉 仁志
絵で見てわかるITインフラの仕組み 新装版絵で見てわかるITインフラの仕組み 新装版感想
良書。ITインフラを構成する個別の製品には踏み込まず、製品のウラにある理論や共通概念にフォーカスしてまとめられた、末長くツカエル一冊。それだけだと抽象的過ぎてわかりにくくなりがちだが、一例としてOracleのDBやCiscoのスイッチなどの有名製品を挙げて解説してくれるのが有難い。新人研修にも使えそうだ。
読了日:08月05日 著者:山崎 泰史,三縄 慶子,畔勝 洋平,佐藤 貴彦
とんがり帽子のアトリエ(7) (モーニング KC)とんがり帽子のアトリエ(7) (モーニング KC)
読了日:08月02日 著者:白浜 鴎
モブプログラミング・ベストプラクティス ソフトウェアの品質と生産性をチームで高めるモブプログラミング・ベストプラクティス ソフトウェアの品質と生産性をチームで高める感想
日本でモブプロを導入するに当たり、最も困難な点はリソース効率重視からフロー効率重視への転換だろう。 日本のIT業界の多くは、人工ビジネスと言われる作業時間を売る業態。リソース(人)を効率的に使うことを重視する。よって多人数で一つのものを作るモブプロは適さない。 一方、海外のでは作業時間ではなくサービスを客に売る。この場合、リソースよりスピード(フロー)の方が重視される。フロー効率の観点ではボトルネックが生じにくいモブプロは有意義だ。 モブプロ以前に、日本のIT業界は根本的な転換が求められるだろう。
読了日:08月01日 著者:マーク・パール

読書メーター